Biacoreでは目的分子を特異的に認識する分子の結合を測定することにより、目的分子の濃度を正確に定量することができます。その方法には、直接測定法、阻害測定法、競合測定法などがあります。Biacore Qflex Kit では、阻害測定法を用いています。
測定対象分子あるいはその誘導体を予めセンサーチップに固定化しておきます。一定濃度の結合タンパク質をサンプルと混合し、これをセンサーチップ上に添加します。サンプル中に存在する対象分子はこの結合タンパク質と相互作用し、結合タンパク質のセンサーチップへの結合を阻害します。サンプル中の対象分子濃度が高い程、この阻害が大きくなり、SPRの結合シグナルは小さくなります。予め作成した検量線を用いて、サンプル中の対象分子の濃度を算出します。
ナノモルレベルの濃度まで定量することができます。
シグナルはセンサーチップに固定化した分子に結合する分子の濃度に比例します。したがって、UV吸収、あるいは一般的なタンパク質定量などのように総量を測定する分析法で得られる値と異なる場合があります。
Biacoreシステムは、表面プラズモン共鳴というタンパク質の相互作用を非標識でモニターできる技術を採用しています。対象となる分子を予めセンサーチップに固定化しておき、ここにサンプルを添加します。サンプル中の分子がセンサーチップ上の分子に結合すると、チップ表面の質量変化に相関して溶液の屈折率が増加します。Biacoreシステムはこの屈折率の変化をリアルタイムにモニターし、センサーグラムと呼ぶグラフで、質量変化を経時的に表示します。